大逆転! 民意とは?本当に恐ろしいものとは? リーガルハイ Pert9
こんにちは!
セルフです!★
本日は、ついにやってきました、第2シーズンの第9話です!
こちらは、前後編でお伝えしていきたいと思います。
この話は、前回書いた第1シーズンの第9話に匹敵するインパクトのある回です。
前回の記事はこちら。
さて、
何がいいのかというと、
なんといってもこの話は、長台詞ですね。
第2シーズン第1話で、敗北する形となった古美門(堺雅人)。
それに大逆転をかますのですが、
相手である醍醐検事(松平健)は民意(民衆の意見)を味方につける手強い相手でした。
裁判は民主主義ではない。だから民意など本来は意味がないはず。
しかし、世間がどう感じているかもまた大事な要素の一つです。
裁判員制度はその例の一つであり、今後も民衆がどのように捉えるかが重要視される可能性もあるでしょう。
法という無味乾燥なものに人間の心という血を通わせることが、
法に携わるものの使命だと語る醍醐検事。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
黛(新垣結衣)は、安藤貴和(小雪)を許さず、死刑執行を応援する世論に、よって暴行を受けます。
それに対して、怒りを覚え、民意に対しての危なさを訴えた、古美門のセリフがこちらです。
素晴らしい。
さすが、民意の体現者、醍醐検事。
実に素晴らしい主張です。
いいでしょう、死刑にすればいい。確かに、安藤貴和は社会を蝕む恐るべき害虫です。
駆除しなければなりません。
~中略~死刑にしましょう。
現場での目撃証言はあやふやだけれど、
死刑にしましょう。
被告人の部屋から押収された毒物が犯行に使われたものかどうか確たる証拠はないけれど、
死刑にしましょう。
現場に別の毒物らしき瓶が落ちていたという証言があるけれど気にしないで、
死刑にしましょう。証拠も証言も関係ない。
高級外車を乗り回しブランド服に身を包みフカヒレやフォアグラを食べていたのだから、
死刑にしましょう。それが民意だ。
それが民主主義だ!
なんて素晴らしい国なんだ。
民意なら正しい。
みんなが賛成していることなら、全て正しい。ならば、
みんなで暴力を振るったことだって正しいわけだ。
私のパートナー弁護士を寄ってたかって袋叩きにしたことも、
民意だから正しいわけだ。冗談じゃない。。。
冗談じゃない!!!!!!
本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がったときの民意だよ。
自分を善人だと信じて疑わず、
うすぎたない野良犬がドブに落ちると
一斉に集まって袋叩きにしてしまう。そんな善良な市民たちだ。
だが、世の中には、
ドブに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる。
己の信念だけを頼りに危険を顧みない、バカがね。そのバカのおかげで、今日、江上順子さんは、
民意の濁流から抜け出して、
自分の意志で証言をしてくださいました。それは、江上さんたった1人かもしれませんが、
確かに民意を変えたのです。私は、そのバカを、
誇らしく思う。
民意などというものによって、
人1人を死刑にしようというのなら、すればいい。
所詮、この一連の裁判の正体は、嫌われ者を吊るそうという
国民的イベントに過ぎないんですから、己のつまらない人生の
憂さ晴らしのためにね。そうでしょう?醍醐検事。あなたがた5人はなんのためにそこにいるんです?
民意がすべてを決めるなら、
こんなに格式張った建物も権威づいた手続きも必要ない。
偉そうにふんぞり返ってる、じいさんもばあさんも必要ない!判決をくだすのは、断じて国民アンケートなんかじゃない。
我が国の碩学であられる、たった5人のあなたがたです。
どうか、司法の頂点に立つ者の矜持を持ってご決断ください。
お願いします。
裁判は、なぜ行われるのか?
果たして、法は完全ではないかもしれません。
しかし、民意を認めてしまうと裁判の意味がないのです。
どんな信念を持っているかで結果が変わってくるのではないでしょうか?
あなたには、どんな信念がありますか?
民意に流されていませんか?