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モノの価値とは? 古畑任三郎 Pert 6

こんにちは!

 

セルフです!★

 

さてさて、趣味な記事となった前回に続いて、

第2シーズンの第7話「動機の鑑定」です。

 

さて、本作は結論から言うと古畑が唯一最後までわからないナゾを提示する話となっています。

いよいよ最後まで「なぜ本物の慶長の壷で殴ったのか」ということを古畑は見抜けないのです。

 

裏でいろいろと黒いことをやっている春峯堂のご主人(澤村藤十郎)は、人間国宝である川北百漢(夢路いとし)に嵌められ、世間的に価値のある「慶長の壷」の偽物を掴まされてしまう。

しかもその偽物は、百漢自身が作成したものだとし、本物もすでに百漢が手に入れているというのである。

いよいよ追い込まれてしまった春峯堂のご主人とグルの永井(角野卓造)は、ついに百漢を殺すことにする。

 

古畑は、現場の状況と些細な矛盾から二人が怪しいと睨むが、

ビビリで強欲な永井に付き合いきれなくなったご主人はついに永井を殺してしまう。

 

その永井の殺害方法が「慶長の壷」で殴るというものですが、古畑は「本物と偽物を間違えて殴った」と推理します。

 

追い詰められたご主人は、最後に

「私は間違えたのではなく、本物だと見破った上でそちらで殴ったのだ」といいます。

 

さて。

 

なぜ、ご主人は「本物の慶長の壷で殴ったのか?」

これがこの話の本質ではなく詰め手なのですが、この話がとても印象深くまた気づきが多いのです。

最後、連行される直前に春峯堂のご主人が古畑に放つ一言がこちらです。

 

慶長の壷には確かに歴史があります。しかし裏を返せばただの古い壷です。

それにひきかえて、いまひとつは現代最高の陶芸家が焼いた壺です。私1人を陥れるために、私1人のために、川北百漢はあの壺を焼いたんです。
それを考えれば、どちらを犠牲にするかは…。

物の価値というのはそういうものなんですよ、古畑さん。

 

たしかに、自分のためだけに人間国宝が焼いた壷。

それがたとえ贋作だとしても、そのモノの価値は自分にとってとても大きいものでしょう。

 

同じものでも、見る人や捉える人によって価値は変動する。

自分にとって何を大事にするか、その本質をどこにおくか。

 

あなたにとって、その握りしめているモノの価値はどれだけのものですか?