とても哀しく、とても愁いに満ちた一話 金田一少年の事件簿 Pert5
こんにちは!
セルフです!★
本日も、金田一少年の事件簿からです。
おどろおどろしい雰囲気で展開される事件は、
終盤にはいつも
殺人事件が起きたことに対しての命の重さや
殺人という選択肢を選んだ犯人に対するはじめの思いが吐露されます。
ほぼ前編を通して、その思いが溢れてしまうのですが、
ときに、はじめと馴染みが深い人が関わっている事件があります。
今回は、そんな金田一少年の事件簿の中でも色んな意味で異色な一話です。
「雪影村殺人事件」
普段のおどろおどろしい雰囲気とは裏腹の、終始キレイで幻想的な色鮮やかな世界観、
はじめ以外のレギュラーメンバー(剣持、美雪、佐木など)も登場しないシナリオ、
はじめの昔馴染みのメンバーが主軸となる事件、
トリックは今回のトリック用の環境や誰かに見られそうなもんであるというご都合主義など
あまり凝ったものではないというのが本音ですが、
今回の金田一はトリックよりもその哀しきストーリーに魅力があります。
詳細は、是非ご一読いただきたいと思いますが、
今回、もっとも感じたのは、「すれ違い」「勘違い」の強力さということです。
事件の発端、それがちょっとしたすれ違いと勘違いだったのです。
同姓同名の父親を持つという「偶然」
同姓同名=同じ父親という「勘違い」
そして、一緒の時間を過ごしたからこそ生まれる淡い想いによる「すれ違い」
そんな勘違いとすれ違いから生まれた自殺によって、
引き起こされた殺人に、はじめはこう言います。
みんな5年前のままじゃない。やっぱり変わってるんだ。
そして、これからも・・・。
みんな昔のままで、純粋にすべてを楽しめたあのときのままだったら、
今回の事件は引き起こされなかったかもしれない。
話を聞いていくうちに明らかになっていく、みんなのちょっとした闇。
そこから明らかになっていく哀しい事実。
金田一少年の事件簿のなかでも、後味が悪いというだけでなく、
虚しさや哀しさを胸に残す名作です。
最後に、はじめが犯人だった同級生にかける言葉で本日は締めです。
俺も、皆も
お前がどんなヤツだって生きててほしいって、
そう思ってんだからさ・・・。
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