仕事にかける想い、職人とは?天才とは? リーガルハイ Pert8
こんにちは!
セルフです!★
本日もリーガルハイの第2シーズンからです。
第7話「天才か暴君か!? 世界的アニメ監督パワハラ裁判!!」の話です。
天才という言葉はみなさん、どんなときに使いますか?
友人の向山雄治さんは学生時代からあらゆる面で努力をされ、
今ではご自身で仕事を立ち上げて経営者となられるほどの成果を作られています。
そんな向山さんは、あるときこんなことをおっしゃっていたのです。
「結果というのは、努力の結果であり、『あなたは天才だから』とか『元から力があったからだ』とか、そんなふうに片付けるのは、努力を積み重ねている人に失礼だと思う。」
セルフは、あまり努力してきた経験が少ないため、
最初はその言葉の意味がわからなかったのですが、
確かに、「天才」「もともと」というのは簡単ですが、
そこからどんな前進があるでしょうか?
目的のために、どんなことでもやるくらいの心意気や努力をする覚悟をしたことがない自分は、
その言葉で片付けて諦めていたのかもしれません。
自分が、できないことを羨むあまり、皮肉やラクな言葉で片付けてしまうんですね。
さて、こんな話をするのも、
今回の話も似たような話だからです。
昨今、パワハラは激化しているようですね。
しかし、パワハラというのは、どうして起きるのでしょうか?
セルフが思うに、前段で話した「努力の基準」が異なるからではないでしょうか?
原告の穂積孝(近藤公園)は、所属しているアニメーション事務所・スタジオ小春日和でアニメーターをしていましたが、
あまりの労働環境(低賃金、職場環境、監督の横暴など)に耐えきれず、天才と言われる巨匠・宇都宮仁平(伊東四朗)を訴えます。
今回、穂積は最終的に訴訟を取り下げ、自分自身が監督を実力で超えるために努力することを決めます。
しかし、この決意の瞬間、今までの労働環境は果たしてパワハラなのでしょうか?
低賃金:結果を伴っていない人に支払えるお金はありますか?
職場環境:仕事が軌道に乗っていない状態で職場環境ばかり気にしていて前進できるでしょうか?
監督の横暴:本当に横暴でしたか?言い方は厳しくても、より良いものを一緒につくるためにかけた言葉だったのではないですか?
事実は一つ、解釈は無数
といった言葉を聞いたことがあります。
起こった現象は一つでも、
様々な捉え方ができます。
今回、自分の実力に自身があるあまり、
穂積は訴訟という形で自分の不満を晴らしたかったのだと思いますが、
それによってどんな結果を得たかは、作品を是非御覧ください。
最後の裁判のシーンは、
自分ごとと捉えると、とてつもなくジーンとくるものがあります。
前置きが長くなりましたが、
今回のセリフはそんな第2シーズン第7話からです。
最後の裁判のシーン。
「本当は穂積にあとを継いでもらいたいから厳しくしてしまったのではないか?」と問う黛(新垣結衣)に対して、宇都宮監督が返すセリフです。
そもそも才能なんてものはな、自分で掘り起こして作りあげるものなんだよ!
俺だって、天才なんかじゃない。
誰よりも必死に働き、階段を一つ一つ踏みしめてきただけだ。
振り向いたら、誰もついてきてない。
怠けた連中が、麓でこう呟く。
あいつは天才だから。
冗談じゃない!
ゆとりで育ったのんびり屋どもが、本当に嫌いだ。俺より時間も体力も感性もあるやつが、何で俺より怠けるんだ!だったらくれよ!
無駄遣いするんだったら、俺にくれ!!
もっともっと作りたいものがあるんだ!!
努力してきた人からすると、
才能なんて言葉で片付けられ、
努力の結晶をバカにされたような気分なのではないでしょうか。
もっとよい作品を!
もっとがんばりたい!
もっと努力して上のステージにあがりたい!
もっと!もっと!!もっと!!!
そんな想いで必死にしがみついて、歯を食いしばって、一つ一つを積み重ねてきた人にとって、
その経験そのものが財産です。
必死に手に入れた宝物です。
それを「天才だから」ということは、つまり
その人は努力なんてしなくても良いんだ。自分のやりたいことで稼げていいな。
なんていう気持ちがあるからではないでしょうか?
あなたは、自分に才能があると思いますか?
その才能は、どんなことに使っていますか?
あるいは、どんな努力をしてきていますか?